ステップ G3-8-1

定理と 証明

この ページで まなぶ こと

  • 三平方の定理を面積を使って証明できる
  • 3辺のうち2辺から残りの辺を計算できるようになる

直角をはさむ2辺a、bと斜辺cについて a²+b²=c²。1辺(a+b)の正方形の面積を2通りに数えると証明できる。

定理

直角三角形で、直角をはさむ2辺を a、b、斜辺を c とすると——

\[a^2 + b^2 = c^2\]

例1 :a = 3、b = 4 なら c² = 9 + 16 = 25、よって c = 5。(3, 4, 5)は最も有名な直角三角形だ。

面積で証明する

1辺が (a + b) の大きな正方形を用意し、4すみに同じ直角三角形を4枚、風車のように配置する。すると中央には1辺 c の正方形(傾いた正方形——4つの角が直角になることは、直角三角形の2つの鋭角の和が90°であることから確かめられる)が残る。

大きな正方形の面積を2通りに数えよう。

\[(a + b)^2 = c^2 + 4 \times \frac{ab}{2}\]

左辺を展開(乗法公式!)して整理すると——

\[a^2 + 2ab + b^2 = c^2 + 2ab \quad \rightarrow \quad a^2 + b^2 = c^2 \quad ∎\]

同じ面積を2通りに数える——展開の単元で見たあの発想が、歴史的定理を証明してしまった。

使いかた

例2 :斜辺13、1辺5の直角三角形の残りの辺は? b² = 13² − 5² = 169 − 25 = 144、b = 12。(5, 12, 13)も覚えておくと便利な組だ。

例3 :1辺1の正方形の対角線は? c² = 1 + 1 = 2 で c = √2。——平方根(N10章)がここで必需品になる。√2という「分数で書けない長さ」が、こんな身近な図形にひそんでいたんだ。

れんしゅう

Q1 きほん

直角をはさむ2辺が6と8の直角三角形の斜辺は?

Q2 きほん

斜辺が13、1辺が12の直角三角形の残りの辺は?

Q3 ふつう

直角をはさむ2辺が1と1の直角三角形の斜辺は √□。□は?

Q4 ふつう

直角をはさむ2辺が2と3の直角三角形の斜辺は √□。□は?

Q5 ふつう

面積による証明で使った代数の道具は?

Q6 チャレンジ

縦9cm、横12cmの長方形の対角線は何cm?

cm

もっと れんしゅう

ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。