ステップ P2-1-1

確率の定義

この ページで まなぶ こと

  • 「同様に確からしい」にもとづいて確率を定義できる
  • 確率の基本性質(0以上1以下、余事象)をつかえるようになる

どの場合も同じ起こりやすさ(同様に確からしい)のとき、P(A) =(Aの場合の数)÷(全体の場合の数)。0 ≦ P(A) ≦ 1。「起こらない確率」は 1 − P(A)(余事象)。

起こりやすさを数にする

さいころを1回投げる。出る目は 1〜6 の6通りで、正しく作られたさいころならどの目も同じ起こりやすさのはずだ——これを「同様に確からしい」という。この前提のもとで——

\[P(A) = \frac{ことがらAが起こる場合の数}{起こりうるすべての場合の数}\]

と定める。これが確率(Pは probability の頭文字)。

例1 :さいころで偶数の目が出る確率は?

全体は6通り、偶数は 2・4・6 の3通り。P = 3/6 = 1/2

例2 :大小2つのさいころで目の和が7になる確率は?

全体は 6 × 6 = 36通り(積の法則!)。和が7は (1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) の6通り。P = 6/36 = 1/6

P1の数え上げがそのまま分子・分母になる——場合の数を先に学んだのは、このためだったんだ。

確率の目盛り — 0から1まで

定義から自動的にわかる性質を並べよう。

  • 0 ≦ P(A) ≦ 1 :分子は0以上・分母以下だから。確率が1.2や−0.3になったら計算ミス確定。
  • 絶対起こる → P = 1(例:さいころで6以下が出る)
  • 絶対起こらない → P = 0(例:さいころで7が出る)

余事象 — 「起こらない」側から数える

「Aが起こらない」ということがらをAの余事象という。全体の場合の数から考えて——

\[P(Aが起こらない) = 1 - P(A)\]

例3 :大小2つのさいころで「少なくとも1つ6が出る」確率は?

まともに数えると (6,1)…(6,6)、(1,6)…(5,6) で数えもれしやすい。裏返す:「少なくとも1つ6」の余事象は「どちらも6でない」。5 × 5 = 25通りだから——

\[P = 1 - \frac{25}{36} = \frac{11}{36}\]

検算:直接数えると 6 + 6 − 1 = 11通り((6,6)の二重数えを引く——P1の教訓!)。11/36 ✓

少なくとも」という言葉を見たら余事象——確率の第一の定石だ。

よくあるまちがい

その1:同様に確からしくない場合に定義を使う。 「宝くじは当たるか外れるかの2通りだから確率1/2」は誤り。当たりと外れは同じ起こりやすさではない。定義が使えるのは、同じ重みの場合たちに分けられたときだけ。

その2:確率を約分しないまま比較する。 6/36 と 4/24 はどちらも1/6で同じ確率。分数の比較はN4で学んだ約分・通分が頼りだ。

れんしゅう

Q1 きほん

さいころで3の倍数の目が出る確率は?「1/6」のように書いてね。

Q2 きほん

さいころで7の目が出る確率は?

Q3 きほん

さいころで6以下の目が出る確率は?

Q4 ふつう

大小2つのさいころで目の和が7になる確率は?

Q5 ふつう

P(A) = 2/5 のとき、Aが起こらない確率は?

Q6 ふつう

大小2つのさいころで目の和が2になる確率は?「1/36」のように書いてね。

Q7 チャレンジ

大小2つのさいころで少なくとも1つ6が出る確率は □/36。□は?

もっと れんしゅう

ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。