ステップ N11-3-1
剰余の定理と 因数定理
この ページで まなぶ こと
- 剰余の定理(P(x)を x−a でわった余りは P(a))を使えるようになる
- 因数定理(P(a)=0 ⇔ x−a が因数)がわかる
わり算を実行しなくても、aを代入するだけで余りがわかる。余りが0なら x−a で割り切れる——これが因数定理で、高次式の因数分解の突破口になる。
わらずに余りを知る
多項式 P(x) を x − a という1次式でわると、余りは定数になる。このとき——
剰余の定理:P(x) を x − a でわった余りは P(a)。
証明は短い。わり算の関係式 P(x) = (x − a) Q(x) + r(Qは商、rは余り)に x = a を代入すると、(a − a)Q(a) = 0 で商の項がまるごと消えて、P(a) = r。∎
例1 :P(x) = x³ − 2x + 5 を x − 2 でわった余りは、P(2) = 8 − 4 + 5 = 9。筆算いらずだ。
因数定理 — 余りゼロの特別な場合
余りが0なら、P(x) は x − a で割り切れる。つまり——
因数定理:P(a) = 0 ⟺ P(x) は x − a を因数に持つ。
「aが方程式 P(x) = 0 の解である」ことと「x − a が因数である」ことが、ぴったり同値(必要十分条件!)。解と因数は同じものの両面なんだ——じつは二次方程式の「因数分解で解く」で使っていた事実の、正体がこれだよ。
例2 :P(x) = x³ − 7x + 6 で P(1) = 1 − 7 + 6 = 0。よって x − 1 は P(x) の因数だ。実際、わり算すると P(x) = (x − 1)(x² + x − 6) = (x − 1)(x − 2)(x + 3)。
解の候補 a は、定数項の約数(±1、±2、±3、±6)から試すのが定石。約数(N4章)がこんなところでも働く。
れんしゅう
P(x) = x³ + 2x − 1 を x − 1 でわった余りは?(P(1)を計算)
P(x) = x³ − 3x² + 5 を x − 2 でわった余りは?
P(3) = 0 のとき、P(x) の因数といえるのは?
P(x) = x³ − 6x² + 11x − 6 について P(1) = ?(因数定理の入口)
P(x) = x³ + kx + 2 が x − 1 で割り切れるときの k は?(−3 のように書いてね)
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!