ステップ A5-5-1
2曲線の間の面積
この ページで まなぶ こと
- 「上 − 下」の積分で2曲線の間の面積を求められるようになる
- 交点で積分区間を決められるようになる
区間で f(x) ≧ g(x) なら、間の面積は ∫(f − g)dx。手順は (1) 交点を求め (2) どちらが上かを確かめ (3) 上−下を積分。x軸との面積はその特別な場合(g = 0)。
「上ひく下」を積み上げる
曲線 y = f(x)(上)と y = g(x)(下)にはさまれた部分の面積は、細い短冊で考えると、1枚の高さが f(x) − g(x)。積み上げて——
\[S = \int_a^b \{f(x) - g(x)\}\, dx\]x軸との間の面積(A4)は、g(x) = 0 という特別な場合だったのだ。
例1 :y = x と y = x² の間の面積は?
手順1(交点):x = x² を解く。x² − x = 0 → x = 0、1。
手順2(上下):間の点 x = 0.5 で比較。直線 0.5 > 放物線 0.25——直線が上。
手順3(積分):
\[S = \int_0^1 (x - x^2)\, dx = \left[\frac{x^2}{2} - \frac{x^3}{3}\right]_0^1 = \frac{1}{2} - \frac{1}{3} = \frac{1}{6}\]検算:この領域は1辺1の正方形の中にすっぽり入る小さな三日月形。1/6 ≒ 0.17——見た目と合う ✓
例2 :y = x² − 4 と x軸で囲まれた面積は?
交点は x = ±2。この区間では放物線がx軸の下(上 = 0、下 = x² − 4)だから——
\[S = \int_{-2}^2 \{0 - (x^2 - 4)\}\, dx = \left[4x - \frac{x^3}{3}\right]_{-2}^2 = \frac{32}{3}\]「軸の下だから負」の罠(A4)も、上−下の型に当てはめれば自動で正しく処理される。
例3 :y = sin x と y = 0(0 ≦ x ≦ π)の面積:∫₀^π sin x dx = [−cos x]₀^π = 1 + 1 = 2。波の1山の面積が、ちょうど2——三角関数の積分(前たんげん)の最初のご褒美だ。
放物線と直線の1/6公式
例1のような「放物線と直線」の面積は、交点を α、β として——
\[S = \frac{|a|}{6}(\beta - \alpha)^3 \qquad (aはx^2の係数)\]例1で確認:a = −1(x − x² = −(x² − x))、β − α = 1。S = 1/6 ✓ 展開・積分を毎回やらずに済む、検算にも便利な近道だ(導出は (x − α)(x − β) の積分を計算するだけ——一度は手を動かして確かめてみてね)。
よくあるまちがい
その1:上下を確かめない。 逆に引くと面積が負になる。間の1点を代入して上下を確認——10秒の投資でミスが消える。
その2:交点をまたいで一気に積分。 上下が途中で入れかわる場合(y = x³ と y = x など)は、交点で区間を分けて、区間ごとに上−下を組み直す。
れんしゅう
y = x と y = x² の交点は x = 0 と x = □。□は?
その間の面積は 1/□。□は?
y = sin x(0 ≦ x ≦ π)とx軸の間の面積は?
y = x² − 4 とx軸で囲まれた面積は 32/□。□は?
y = 4 − x² と x軸で囲まれた面積は 32/□。□は?
y = x² と y = 2x の間の面積は 4/□。□は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!