ステップ A5-5-2
回転体の体積
この ページで まなぶ こと
- 断面積の積分で体積を求める考え方がわかる
- 回転体の体積 V = π∫y² dx で球や円錐の公式を導けるようになる
立体の体積は「断面積 S(x) の積み重ね」= ∫S(x)dx。曲線 y = f(x) をx軸のまわりに回した回転体は断面が円(半径 y)だから V = π∫y² dx。球の公式 (4/3)πr³ がこれで証明できる。
体積は「断面の積み重ね」
食パンをスライスして考えよう。1枚の体積 ≒ 断面積 × 厚み。全部たして厚みを0に近づければ——
\[V = \int_a^b S(x)\, dx \qquad (S(x) は位置xでの断面積)\]面積が「高さの積み重ね」だったように、体積は「断面積の積み重ね」。次元がひとつ上がっただけで、思想は同じだ。
回転体 — 断面はいつも円
曲線 y = f(x) をx軸のまわりにくるりと回すと、立体ができる。位置 x での断面は半径 y の円、面積は πy²。よって——
\[V = \pi \int_a^b y^2\, dx = \pi \int_a^b \{f(x)\}^2\, dx\]例1(円錐) :直線 y = x(0 ≦ x ≦ h…ではなく具体的に 0 ≦ x ≦ 3)を回すと、底面の半径3・高さ3の円錐。
\[V = \pi \int_0^3 x^2\, dx = \pi \cdot \frac{27}{3} = 9\pi\]公式(G2)でも (1/3)π・3²・3 = 9π ✓ 「錐は柱の1/3」——お告げだった 1/3 の正体は、x² を積分すると x³/3 になることだったのだ。
例2(球) :半径 r の球は、半円 y = √(r² − x²)(−r ≦ x ≦ r)の回転体。y² = r² − x² だから——
\[V = \pi \int_{-r}^r (r^2 - x^2)\, dx = \pi \left[r^2 x - \frac{x^3}{3}\right]_{-r}^r = \pi\left(\frac{2r^3}{3} + \frac{2r^3}{3}\right) = \frac{4}{3}\pi r^3\]球の体積公式が、証明された。 G2で「そういうものだ」と受け取った (4/3)πr³ に、数学ハイウェイの長い道のりがようやく「なぜ」を返せた——学びが一周してつながる瞬間だ。
例3 :y = √x(0 ≦ x ≦ 4)の回転体:V = π∫₀⁴ x dx = π・8 = 8π。y² = x のおかげで、ルートが積分の中で消える——回転体で √ 曲線が好まれる理由だよ。
よくあるまちがい
その1:y² にし忘れる。 V = π∫y dx は誤り。断面積は π ×(半径)²。円の面積公式のとおり。
その2:πの掛け忘れ。 最後に答えを見て「πがない体積」だったら要注意。回転体は断面が円——πは必ず現れる。
れんしゅう
回転体の体積の公式は?
y = x(0 ≦ x ≦ 3)の回転体の体積は □π。□は?
y = √x(0 ≦ x ≦ 4)の回転体の体積は □π。□は?
半径 r の球の体積は (□/3)πr³。□は?
y = x(0 ≦ x ≦ h)の回転体(円錐)の体積は πh³/□。□は?
y = 2(0 ≦ x ≦ 5)の回転体(円柱)の体積は □π。□は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!