ステップ A4-3-1

不定積分 — 微分の逆再生

この ページで まなぶ こと

  • 不定積分(原始関数)の意味と ∫xⁿ dx の公式をつかえるようになる
  • 積分定数Cの意味がわかる

微分すると f(x) になる関数が f(x) の不定積分 ∫f(x)dx。∫xⁿ dx = xⁿ⁺¹/(n + 1) + C。定数の微分は0だから、答えには必ず +C(積分定数)がつく。

「微分したらこれになる関数」を探せ

微分の逆問題を考えよう:微分すると 2x になる関数は?

(x²)′ = 2x だから、答えのひとつは x²。この「逆再生」を積分するといい、記号で——

\[\int 2x\, dx = x^2 + C\]

∫はインテグラル(積分記号)、dx は「xについて」の目印。そして +C が肝心だ。

なぜ +C がつくのか

x² + 5 も微分すれば 2x。x² − 3 もそうだ。定数は微分で消える(傾きに影響しないから——前たんげん)。つまり「微分したら 2x」の答えは1つではなく、定数だけ違う関数の一族まるごと。それを x² + C(Cは積分定数)と書く。答えが「関数の一族」であることを忘れないための、大事なしっぽだよ。

公式 — 微分の巻き戻し

微分の公式 (xⁿ)′ = nxⁿ⁻¹ を逆向きに読むと——

\[\int x^n\, dx = \frac{x^{n+1}}{n+1} + C\]

指数をひとつ上げて、上げた指数でわる。検算はいつでもできる:右辺を微分して、中身に戻れば正解だ。

例1 :∫x² dx = x³/3 + C。検算:(x³/3)′ = 3x²/3 = x² ✓

例2 :∫(3x² − 4x + 5) dx = ? 項ごとに(和と定数倍はバラせる——微分と同じ)——

\[x^3 - 2x^2 + 5x + C\]

検算:微分すると 3x² − 4x + 5 ✓ 積分の検算は微分——逆演算ならではの安心感だ。

例3 :∫5 dx = 5x + C(微分して5になるのは 5x)。

条件がCを決める

例4 :F′(x) = 2x で、F(1) = 3 となる F(x) は?

F(x) = x² + C。条件から 1 + C = 3、C = 2。F(x) = x² + 2

「変化の仕方(導関数)」と「ある時点の値」がわかれば、関数全体が復元できる——落ちるボールの速度の式から位置の式を復元する、物理の日常業務そのものだ。

よくあるまちがい

その1:+C を忘れる。 ∫2x dx = x² だけでは一族の代表しか答えていない。不定積分の答えには必ず +C。

その2:わる数をまちがえる。 ∫x³ dx = x⁴/3 ではなく x⁴/4。わるのは新しい指数(n + 1)。迷ったら微分して検算——3秒で確かめられる。

れんしゅう

Q1 きほん

∫2x dx = x□ + C。□(指数)は?

Q2 きほん

∫x² dx = x³/□ + C。□は?

Q3 きほん

∫4 dx = □x + C。□は?

Q4 ふつう

∫x³ dx = x⁴/□ + C。□は?

Q5 ふつう

∫(6x² − 2x) dx = 2x³ − x□ + C。□(指数)は?

Q6 ふつう

不定積分に +C がつく理由は?

Q7 チャレンジ

F′(x) = 2x、F(1) = 3 のとき F(x) = x² + □。□は?

もっと れんしゅう

ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。