ステップ A4-3-2
定積分と面積 — 微積分学の基本定理
この ページで まなぶ こと
- 定積分で曲線の下の面積を求められるようになる
- 「面積が微分の逆でわかる」という基本定理の意味がわかる
定積分 ∫ₐᵇ f(x)dx = F(b) − F(a)(Fはf の不定積分)。曲線の下の面積を、短冊分割の極限ではなく「逆微分の差」で計算できる——これが微積分学の基本定理。
曲線の下の面積は測れるか
y = x² と x軸、直線 x = 1 で囲まれた図形——三角形でも長方形でもない、曲がった図形の面積は?
古代からの発想は「細い短冊に刻んで長方形で近似し、無限に細かくする」。刻めば刻むほど誤差は減り、極限(このたんげんの最初の武器!)が正確な面積を与える。原理は明快——でも計算はΣと極限の重労働だ。
大発見 — 面積は「逆微分」で出る
ここで、歴史を変えたショートカットが登場する。面積を「x = 0 からたまっていく量」S(x) と見ると、S(x) の増える速さは、その場所でのグラフの高さ f(x) に等しい(短冊1枚の増分 ≒ 高さ × 幅だから)。つまり——
S′(x) = f(x)。面積関数は、f の不定積分だった!
これが微積分学の基本定理。面積(積み上げ)と微分(変化率)——別々に育った2つの概念が、逆演算の関係で結ばれた。だから a から b までの面積は、不定積分 F を使って——
\[\int_a^b f(x)\, dx = F(b) - F(a) = \Big[F(x)\Big]_a^b\]例1 :y = x² の 0 から 1 までの面積は?
\[\int_0^1 x^2\, dx = \left[\frac{x^3}{3}\right]_0^1 = \frac{1}{3} - 0 = \frac{1}{3}\]無限の短冊たしざんが、引き算ひとつで済んだ。ちなみに囲む長方形(面積1)のちょうど 1/3——放物線の下は、意外に整った数になる。
例2 :∫₁³ 2x dx = [x²]₁³ = 9 − 1 = 8。
検算:y = 2x の下の 1〜3 の部分は台形。(2 + 6) × 2 ÷ 2 = 8 ✓ 台形公式(G2)と基本定理が同じ答え——新しい道具は古い道具と答えが合ってこそ信用できる。
例3 :定積分では +C が要らない。F(b) − F(a) の引き算でCが打ち消し合うからだ。
面積の約束ごと
グラフがx軸より下にある区間では、定積分は負の値になる(高さが負の短冊)。純粋な「面積」がほしいときは、下側の部分は符号を返してたす。
例4 :∫₋₁¹ x³ dx = [x⁴/4]₋₁¹ = 1/4 − 1/4 = 0。左半分の負と右半分の正が相殺——「符号つき面積」であることの、いちばん鮮やかな例だ。
よくあるまちがい
その1:F(a) − F(b) と逆に引く。 正しくは上端から下端:F(b) − F(a)。∫₀¹ x² dx が負になったら順序ミスの合図(0 ≦ x で x² ≧ 0 だから正のはず——検算になる)。
その2:負の部分を忘れて「面積0」と答える。 例4の図形の見た目の面積は 1/4 + 1/4 = 1/2。定積分の値と図形の面積は、グラフが軸の下にもぐるとき区別が要る。
れんしゅう
∫₀¹ x² dx = 1/□。□は?
∫₀² 2x dx = ?
∫₁³ 2x dx = ?
∫₀³ x² dx = ?
∫₀² (3x² + 1) dx = ?
∫₋₁¹ x³ dx = ?
微積分学の基本定理が結びつけたのは?
y = x² と x軸、x = 3 で囲まれた面積は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!