ステップ P1-2-1

組合せ nCr

この ページで まなぶ こと

  • 順列と組合せのちがいがわかり、nCr を計算できるようになる
  • nCr = nC(n−r) の対称性をつかえるようになる

n個から r個を「順番を気にせず」選ぶのが組合せ nCr = nPr ÷ r!。ならべてから、同じ顔ぶれの重複 r! でわる。選ぶことと残すことは同じだから nCr = nC(n−r)。

「選ぶ」と「ならべる」はちがう

A、B、C、D の4人から2人を選んでリレーの第1・第2走者を決める——これは順列 ₄P₂ = 12通り。「AB」と「BA」は走順がちがうから別ものだ。

では4人から2人の掃除当番を選ぶなら? 当番に順番はない。「AとB」と「BとA」は同じ顔ぶれ——1通りに数えるべきだ。

順列の12通りを見ると、同じ顔ぶれがちょうど2通りずつ(ABとBA、ACとCA、…)ダブっている。だから——

\[12 ÷ 2 = 6 \text{ 通り}\]

この「順番を気にしない選び方」が組合せ、記号は nCr。一般に、r人の顔ぶれは r! 通りにならべられるから——

\[{}_n\mathrm{C}_r = \frac{ {}_n\mathrm{P}_r }{r!}\]

ならべすぎてから、ダブりでわる——組合せの心臓部はこの一行だ。

例1 :₅C₂ = ₅P₂/2! = 20/2 = 10

例2 :₆C₃ = (6 × 5 × 4)/(3 × 2 × 1) = 120/6 = 20

選ぶ = 残す

例3 :8人から6人を選ぶ ₈C₆ を計算したい。6個の積を書くのは大変……でも待った。6人を選ぶことは、残る2人を選ぶことと同じだ。

\[{}_8\mathrm{C}_6 = {}_8\mathrm{C}_2 = \frac{8 \times 7}{2} = 28\] \[{}_n\mathrm{C}_r = {}_n\mathrm{C}_{n-r}\]

計算がラクになるだけでなく、「選ぶ」と「残す」の対称性という意味が式に写っている。nC0 = nCn = 1(全員選ばない/全員選ぶは1通りずつ)もこの対称性の両端だ。

順列か、組合せか

例4 :10人から3人の代表を選ぶ——順番なし、₁₀C₃ = 720/6 = 120通り

例5 :10人から会長・書記・会計を選ぶ——役職=順番あり、₁₀P₃ = 720通り

見分ける質問はひとつ:「選ばれた2人(3人)を入れかえたら、別の結果になるか?」なるなら順列、ならないなら組合せ。

よくあるまちがい

その1:わり忘れ。 「4人から2人選ぶ」を ₄P₂ = 12 のままにするミス。順番がないなら 2! でわって6。「入れかえて同じか?」を毎回自問しよう。

その2:nCr の計算で分子だけ階乗にする。 ₆C₃ = (6 × 5 × 4)/(3 × 2 × 1)。分子はr個でストップ(₆P₃)、分母が r!。6!/3! としないように。

れんしゅう

Q1 きほん

₄C₂ = ?

Q2 きほん

₅C₂ = ?

Q3 きほん

「10人から3人の代表を選ぶ」のは?

Q4 ふつう

₆C₃ = ?

Q5 ふつう

₇C₅ = ₇C₂ = ?

Q6 ふつう

₉C₀ = ?

Q7 チャレンジ

男子4人・女子3人から男子2人と女子1人を選ぶ方法は何通り?

通り

もっと れんしゅう

ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。