ステップ P1-1-1
和の法則・積の法則
この ページで まなぶ こと
- 樹形図でもれなく重複なく数えられるようになる
- 和の法則と積の法則をつかい分けられるようになる
同時に起こらない場合は「たす」(和の法則)、続けて選ぶ場合は「かける」(積の法則)。「または」はたし算、「そして」はかけ算。
全部描けば、まちがえない
コインを2回投げると、出方は何通り? 樹形図(じゅけいず)——枝分かれの図で全部描き出そう。
1回目が表なら、2回目は表か裏。1回目が裏でも、2回目は表か裏。枝は 表表・表裏・裏表・裏裏 の4通り。
樹形図の長所は「もれなく、重複なく」が目で確認できること。数え上げのまちがいのほとんどは、もれ(数え忘れ)か重複(二重数え)だ。迷ったら樹形図に戻る——これが数え上げの安全地帯。
積の法則 — 「そして」はかけ算
でも、コインを10回投げたら樹形図は1024本の枝になって描ききれない。描かずに数える法則がほしい。
樹形図をよく見ると、1回目の枝2本のそれぞれから2本ずつ枝が出ている。2 × 2 = 4。これが積の法則:
ことがらAの起こり方が a 通り、そのそれぞれに続いてBの起こり方が b 通りあるなら、AそしてBは a × b 通り。
例1 :シャツ3種類とズボン2種類の組み合わせは? シャツを選び、そしてズボンを選ぶ——3 × 2 = 6通り。(3 × 2 の長方形に並べて数えた、N3のかけ算の風景そのものだ。)
例2 :コインを10回投げたときの出方は? 2 × 2 × … × 2(10個)= 2¹⁰ = 1024通り。指数(A2)が数え上げにも顔を出す。
和の法則 — 「または」はたし算
例3 :大小2つのさいころを投げて、目の和が5または11になるのは何通り?
和が5:(1,4)(2,3)(3,2)(4,1) の4通り。和が11:(5,6)(6,5) の2通り。「和が5」と「和が11」は同時には起こらないから、単純にたして 4 + 2 = 6通り。これが和の法則だ。
同時に起こりうる場合は、たすと重複が出る。「3の倍数または4の倍数」のようなときは、S1章のベン図で学んだとおり、共通部分を引く必要がある——和の法則が使えるのは排反(重なりゼロ)のときだけ。
つかい分けの目印
- 「そして」「続けて」「組み合わせて」→ かける(積の法則)
- 「または」「どちらか」→ たす(和の法則、ただし重なりがないとき)
例4 :1、2、3、4 の4枚のカードから2枚を選んで2けたの整数を作ると何通り?
十の位は4通り、そして一の位は残りの3枚で3通り。4 × 3 = 12通り。「残りの3枚」——2回目の選択肢が減るのに注意。ここが次のステップ「順列」の入り口だ。
よくあるまちがい
その1:たすべき場面でかける。 「和が5または11」を 4 × 2 = 8通り としたら誤り。2つの場合は続けて起こるのではなく、どちらか一方が起こる。
その2:重複に気づかない。 「さいころ2個で少なくとも1つ6が出る」を 6 + 6 = 12通り とするのは (6,6) の二重数え。正しくは 6 + 6 − 1 = 11通り。
れんしゅう
コインを2回投げたときの出方は何通り?
シャツ4種類、ズボン3種類の組み合わせは何通り?
「AまたはB」(同時に起こらない)の場合の数は?
大小2つのさいころの目の出方は全部で何通り?
大小2つのさいころで目の和が5または11になるのは何通り?
コインを5回投げたときの出方は何通り?
1〜4のカードから2枚選んで作れる2けたの整数は何通り?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!