ステップ P1-1-2
順列と階乗
この ページで まなぶ こと
- 階乗 n! と順列 nPr を計算できるようになる
- ならべる問題を積の法則から組み立てられるようになる
n人を1列にならべる方法は n! = n × (n−1) × … × 1 通り。n人から r人選んでならべるのは nPr = n × (n−1) × … (r個の積)。どちらも積の法則の積み重ね。
1列にならべる — 階乗
4人が1列にならぶ方法は何通りだろう。積の法則で組み立てる。
先頭は4人の誰でも:4通り。そして2番目は残り3人:3通り。そして3番目は残り2人、最後は残った1人。
\[4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 \text{ 通り}\]この「nから1まで全部かける」形は頻出なので、記号がある——n の階乗(かいじょう):
\[n! = n \times (n-1) \times \cdots \times 2 \times 1\]例1 :3! = 6、5! = 120、6! = 720。階乗は爆発的に育つ。10! はもう 3628800——トランプ52枚のならべ方 52! は宇宙の原子の数さえ超える桁になる。
r人だけ選んでならべる — 順列
例2 :6人のリレーチームから4人を選んで走順を決める。何通り?
第1走者6通り、第2走者は残り5人、第3走者4通り、第4走者3通り。
\[6 \times 5 \times 4 \times 3 = 360 \text{ 通り}\]このように「n個から r個を選んで順番にならべる」場合の数を順列といい、nPr と書く。
\[{}_n\mathrm{P}_r = \underbrace{n \times (n-1) \times \cdots}_{r個の積}\]「nから始めて1ずつ減らしながら r 個かける」。nPn = n!(全員ならべる)で、階乗は順列の特別な場合だ。
例3 :₅P₂ = 5 × 4 = 20。₇P₃ = 7 × 6 × 5 = 210。
条件つきのならべ方
例4 :0、1、2、3 の4枚のカードで3けたの整数を作る。何通り?
百の位に0は置けない(012は3けたではない)。ここが落とし穴。
百の位:0以外の3通り。十の位:残り3枚のどれでも3通り(今度は0もOK)。一の位:残り2通り。
\[3 \times 3 \times 2 = 18 \text{ 通り}\]制約のいちばん強いところから決めるのがコツ。数え上げは「どの順に決めるか」の設計が勝負だ。
検算:制約なしなら ₄P₃ = 24通り。百の位が0のものは ₃P₂ = 6通り。24 − 6 = 18 ✓ 別の道で数えて一致——数え上げの検算の王道だよ。
よくあるまちがい
その1:選択肢が減っていくのを忘れる。 4人のならびを 4 × 4 × 4 × 4 とするミス。一度ならんだ人はもう選べない——だから 4 × 3 × 2 × 1。(同じものを何度も選べる場合は 4⁴ で正しい。問題文の「もどす・もどさない」に注意。)
その2:nPr の r を「引く数」と混同。 ₆P₄ は「6から4を引く」のではなく「6から4個かけ下ろす」:6 × 5 × 4 × 3。
れんしゅう
3! = ?
4人が1列にならぶ方法は何通り?
₅P₂ = ?
5! = ?
6人から3人を選んで1列にならべる方法は何通り?
7人から委員長・副委員長を選ぶ方法は何通り?(役職がちがえば別の選び方)
0、1、2、3 の4枚で作れる3けたの整数は何通り?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!