ステップ A2-3-1
対数の定義 — 「何乗?」に名前をつける
この ページで まなぶ こと
- logₐM と指数の関係を行き来できるようになる
- logₐ1 = 0、logₐa = 1 などの基本値を導けるようになる
aˣ = M となる x を logₐM と書く(aは1でない正の数、M > 0)。「logₐM = 何乗すればMになるか」。指数の式と対数の式は同じことの2通りの書き方。
「何乗?」に記号を与える
2ˣ = 8 の解は x = 3 だった。でも 2ˣ = 10 だと、xは3と4の間のどこか——ぴったり書く記号が、いままでの数学にはない。そこで新しい記号を作る。
\[a^x = M \iff x = \log_a M\]log は「ログ」と読み、a を底(てい)、M を真数(しんすう)という。logₐM =「aを何乗すればMになるか」。それだけのことだ。
例1 :log₂8 = ? ——「2を何乗すれば8?」→ 2³ = 8 だから 3。
例2 :log₃81 = ? ——3⁴ = 81 だから 4。
例3 :log₁₀0.01 = ? ——10⁻² = 0.01 だから −2。負の答えもふつうにありうる。
例4 :log₅√5 = ? ——5^(1/2) = √5 だから 1/2。分数の指数(前たんげん)がさっそく活躍。
すぐ出る基本値
定義から自動的に決まる値をおさえよう。
- logₐ1 = 0 (a⁰ = 1 だから——どんな底でも「0乗すれば1」)
- logₐa = 1 (a¹ = a だから)
- logₐ(aᵏ) = k (定義そのもの。log₂2⁵ = 5)
また、真数Mは正の数に限る。aˣ はつねに正だったから(指数関数のグラフを思い出そう)、負の数や0には「何乗してもたどり着けない」。log₂(−4) や log₂0 は定義されない。これを真数条件という。
指数の式 ⇔ 対数の式 の翻訳練習
同じ事実の2通りの表現を、自由に行き来できることが何より大事だ。
| 指数の式 | 対数の式 |
|---|---|
| 2⁵ = 32 | log₂32 = 5 |
| 10³ = 1000 | log₁₀1000 = 3 |
| 9^(1/2) = 3 | log₉3 = 1/2 |
例5 :log₄x = 3 をみたす x は? ——翻訳すると 4³ = x。よって x = 64。
検算:log₄64 = 3 ✓(4を3乗すると64)
よくあるまちがい
その1:底と真数の取りちがえ。 log₂8 は「2を何乗すれば8」。下つきの小さい数(底)が主語だ。log₈2 = 1/3 とはまるで別の数。
その2:logₐ1 = 1 としてしまう。 正しくは 0。「1にするには0乗」——a⁰ = 1 と対にして覚えよう。
れんしゅう
log₂8 = ?
log₃9 = ?
log₅1 = ?
log₁₀10000 = ?
log₂(1/8) = ?(−3 のように書いてね)
log₄x = 3 のとき x = ?
log₉3 = 1/□。□は?
log₂(−4) の値は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!