ステップ A2-1-1
平方完成とグラフの平行移動
この ページで まなぶ こと
- y = a(x − p)² + q のグラフの頂点と軸を読めるようになる
- 平方完成で y = x² + bx + c を頂点の形に直せるようになる
y = a(x − p)² + q のグラフは、y = ax² を x方向に p、y方向に q だけ平行移動した放物線。頂点は (p, q)、軸は直線 x = p。平方完成すればどんな二次関数も この形に直せる。
放物線を引っこ越しさせる
y = x² のグラフは原点が頂点の放物線だった(A1)。では y = (x − 2)² + 1 のグラフは?
表で調べてみよう。x = 2 のとき (2 − 2)² + 1 = 1 で最小。x = 1 や 3 なら 2、x = 0 や 4 なら 5……。y = x² とまったく同じ形のまま、頂点だけ (2, 1) に引っこ越した放物線になる。
一般に——
\[y = a(x - p)^2 + q \quad\Longrightarrow\quad 頂点 (p,\ q)、軸は直線 x = p\]「x − 2」なのに右へ +2 動くのが不思議に見えるかな。y = (x − 2)² は「xから2を引いてから2乗する」——つまり x = 2 が、もとの x = 0 の役をつとめる。だから山(谷)が右に2ずれるんだ。
a の役目は y = ax² と同じ:a > 0 なら下に凸(谷型)、a < 0 なら上に凸(山型)、絶対値が大きいほど細い。
平方完成 — どんな式も頂点の形へ
y = x² + 6x + 4 のような形では頂点が見えない。そこで平方完成——N10で二次方程式を解いたときの変形が、そのまま使える。
例1 :y = x² + 6x + 4 を頂点の形に。
手順1:xの係数6の半分の3で (x + 3)² を作る。展開すると x² + 6x + 9——9が余計だ。
手順2:余計な9を引いて帳尻を合わせる。
\[y = (x + 3)^2 - 9 + 4 = (x + 3)^2 - 5\]頂点は (−3, −5)。(x + 3 = x − (−3) だから p = −3。符号に注意!)
検算:x = −3 をもとの式へ。9 − 18 + 4 = −5 ✓
例2 :y = x² − 4x + 7。
−4の半分は−2。y = (x − 2)² − 4 + 7 = (x − 2)² + 3。頂点 (2, 3)。
例3 :y = 2x² + 8x + 5。
a ≠ 1 のときは、まず x² の係数2で xの項までをくくる。
\[y = 2(x^2 + 4x) + 5 = 2\{(x + 2)^2 - 4\} + 5 = 2(x + 2)^2 - 3\]頂点 (−2, −3)。かっこの外に出るとき −4 が2倍されるのがポイント。
検算:x = −2 で 8 − 16 + 5 = −3 ✓
よくあるまちがい
その1:頂点のx座標の符号の逆転。 y = (x + 3)² − 5 の頂点は (3, −5) ではなく (−3, −5)。「かっこの中を0にするx」が頂点のx座標だ。
その2:くくり出しの掛け忘れ。 例3で 2(x + 2)² − 4 + 5 としてしまうミス。−4はかっこの中で生まれたから、外に出るときは2倍になる。検算で頂点のy座標を代入確認すれば、このミスは必ず見つかる。
れんしゅう
y = (x − 3)² + 2 の頂点のx座標は?
同じ関数の頂点のy座標は?
y = (x + 4)² − 1 の頂点のx座標は?(マイナスなら −3 のように)
y = x² − 6x + 10 を平方完成すると y = (x − 3)² + □。□は?
y = x² + 8x + 11 の頂点のy座標は?(マイナスなら −3 のように)
y = 2x² − 4x + 5 の頂点のy座標は?
y = x² のグラフを x方向に −1、y方向に 4 平行移動した式は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!