ステップ A2-1-2
二次関数の最大・最小
この ページで まなぶ こと
- 頂点から最大値・最小値を読み取れるようになる
- 定義域があるときの最大・最小を、グラフを描いて求められるようになる
下に凸なら頂点が最小、上に凸なら頂点が最大。定義域が限られるときは「頂点が域内にあるか」「端の値はいくつか」をグラフで確かめる。
頂点は「いちばん」の場所
下に凸(a > 0)の放物線は、頂点でいちばん低くなり、そこから両側へ上がっていく。つまり——
下に凸 → 頂点のy座標が最小値(最大値はない) 上に凸 → 頂点のy座標が最大値(最小値はない)
「最大値はない」に注意。下に凸の放物線は両うでがどこまでも上へ伸びるから、上限がないんだ。
例1 :y = x² − 4x + 1 の最小値は?
平方完成:y = (x − 2)² − 3。下に凸で頂点 (2, −3)。x = 2 で最小値 −3。
最小値を答えるときは「どのxで」もセットで言うのが作法だよ。
例2 :y = −(x + 1)² + 5 の最大値は?
上に凸(a = −1)で頂点 (−1, 5)。x = −1 で最大値 5。
定義域があるとき — グラフを描いてから答える
xの動ける範囲(定義域)が決まっていると、話が変わる。A1で変域を学んだときと同じで、頂点をまたぐかどうかが急所だ。
例3 :y = (x − 3)² + 1、定義域 0 ≦ x ≦ 4 の最大値と最小値は?
手順1:頂点 (3, 1) は定義域 0 ≦ x ≦ 4 の中にある → 最小値は頂点で、x = 3 のとき 1。
手順2:最大値は端のどちらか。x = 0 で y = 10、x = 4 で y = 2。遠いほうの端が高い。x = 0 で最大値 10。
例4 :同じ y = (x − 3)² + 1 で、定義域が 4 ≦ x ≦ 6 なら?
今度は頂点 x = 3 が定義域の外。域内では放物線はずっと右上がりだから、左端 x = 4 で最小値 2、右端 x = 6 で最大値 10。頂点が使えるとは限らない——だから必ずグラフの絵を描く。
検算:x = 4 で (4−3)² + 1 = 2 ✓、x = 6 で 9 + 1 = 10 ✓
最大・最小は現実の問題を解く
例5 :長さ20mのフェンスで、壁ぎわに長方形の花だんを作る(壁の側はフェンス不要)。面積を最大にするには?
壁と垂直な辺を x とすると、壁と平行な辺は 20 − 2x。面積は——
\[S = x(20 - 2x) = -2x^2 + 20x = -2(x - 5)^2 + 50\]上に凸で頂点 (5, 50)。x = 5m のとき最大面積 50m²。二次関数は「いちばん得な選び方」を教えてくれる道具なんだ。
よくあるまちがい
その1:定義域を無視して頂点と答える。 例4のように頂点が域外なら、最小値は端で決まる。平方完成→グラフを描く→域内だけ見る、の順を守ろう。
その2:最大値と「最大になるx」の混同。 例5の答えを「最大値5」と書いたらまちがい。最大値は50(面積のほう)で、x = 5 はそれを実現する場所だ。
れんしゅう
y = (x − 1)² + 4 の最小値は?
y = −(x − 2)² + 7 の最大値は?
y = x² + 2x + 5 の最小値は?
y = (x − 3)² + 1(0 ≦ x ≦ 4)の最大値は?
y = (x − 3)² + 1(4 ≦ x ≦ 6)の最小値は?
長さ20mのフェンスと壁で長方形を囲むとき(壁側は不要)、最大面積は何m²?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!