ステップ S1-1-1
命題と 真偽
この ページで まなぶ こと
- 命題(真偽がはっきり決まる文)とそうでない文を見分けられるようになる
- 「偽の命題も命題である」ことがわかる
正しいか正しくないかが客観的に決まる文が命題。正しい命題を「真」、正しくない命題を「偽」という。まちがった主張も、白黒がつくなら立派な命題。
白黒のつく文、つかない文
次の文を見比べてみよう。
| 文 | 白黒つく? |
|---|---|
| 6は偶数である | つく(正しい) |
| 10は3の倍数である | つく(正しくない) |
| 100は大きい数である | つかない(人による) |
| カレーはおいしい | つかない(人による) |
| この文を読んでください | つかない(お願いであって主張ではない) |
「6は偶数である」「10は3の倍数である」のように、正しいか正しくないかが、だれが判断しても同じに決まる文を命題(めいだい)というよ。
一方、「大きい」「おいしい」のような感じかたしだいのことばをふくむ文や、命令・質問は命題ではない。数学が扱うのは命題だけだ。
真と偽
正しい命題を真(しん)、正しくない命題を偽(ぎ)というよ。
- 「6は偶数である」……真
- 「10は3の倍数である」……偽
- 「三角形の内角の和は180°である」……真(G1章で確かめたね)
- 「すべての素数は奇数である」……偽(2という反例がある)
大事なポイント:偽の命題も、命題である。「10は3の倍数」はまちがった主張だけど、まちがっているとはっきり言えるからこそ命題なんだ。数学では「正しいこと」と同じくらい、「まちがっているとはっきり示せること」に価値があるよ。
真偽を判定してみる
例1 :「91は素数である」——真? 偽?
見た目では判断できないから、調べる。91 = 7 × 13 と分解できるので、素数ではない。よってこの命題は偽。
例2 :「2けたの正の整数のうち最大のものは99である」
2けたの正の整数は10から99まで。たしかに最大は99だから、真。(負の整数まで含めた「2けたの整数」には −10 から −99 も入る。)
真偽の判定には、こうして根拠がいる。「なんとなく真」ではなく、理由を添えて真偽を言えるようになるのが、このルートの目標だよ。
れんしゅう
命題であるものはどれかな?
命題「15は5の倍数である」は真かな?偽かな?
命題「21は素数である」は真かな?偽かな?
「7は美しい数である」が命題でないのはなぜ?
「1は素数である」は真かな?偽かな?
「偽の命題は命題ではない」。この主張は正しいかな?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!