ステップ N10-3-4
無理数との 出会い
この ページで まなぶ こと
- 分数で表せる数(有理数)と表せない数(無理数)があることを知る
√2は分数では書けない(無理数)。小数で書くと循環せず無限に続く。数直線は有理数だけでは埋まらない——実数の世界の入口。
√2は分数で書けるか?
分数(整数/整数)で表せる数を有理数(ゆうりすう)というよ。整数も小数 0.75(=3/4)も有理数だ。
では√2は? 1.41421356…に近い分数はいくらでも作れる。141/100、1414/1000……。でも、2乗してぴったり2になる分数は、どこまで探しても見つからない。
じつは「√2は分数では表せない」ことが、証明できる。「√2が分数で書けたとすると、矛盾が起きる」という背理法によるあざやかな証明で、その味わいは S2「証明の技法」でじっくり体験する。ここでは結論だけ受け取っておこう——
√2は有理数ではない。 このような数を無理数(むりすう)というよ。
小数で見ると
| 数 | 小数表示 | 正体 |
|---|---|---|
| 3/4 | 0.75(終わる) | 有理数 |
| 1/3 | 0.333…(同じ数字がくり返す) | 有理数 |
| √2 | 1.41421356…(くり返しなしに無限に続く) | 無理数 |
| 円周率 π | 3.14159265…(同上) | 無理数 |
分数は、小数にすると必ず「終わる」か「循環する」(N5章のわり算を思い出そう。余りのパターンは有限だから、いつか同じ余りに戻る)。循環しない無限小数は、だから分数ではありえないんだ。
そういえば円周率にも 3.14 と「およそ」をつけ続けてきたね。あれも無理数だったのだ(この事実の証明はとてもむずかしく、大学数学でも上級編。ここでは事実として知っておこう)。
数直線にあいた「すきま」
有理数は数直線にびっしり並んでいるように見える。でも√2の場所には、有理数はいない。有理数だけでは数直線は埋まらない——有理数と無理数をあわせてはじめて、すきまのない数直線(実数)が完成する。この壮大な話の続きは、N11章「実数」で。
れんしゅう
無理数はどれかな?
√9 は有理数かな?無理数かな?
0.272727…(27のくり返し)は有理数かな?無理数かな?
円周率 π は?
「√2 + 1 は無理数である」は真かな?偽かな?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!