ステップ A3-2-1
Σ記号と和の公式
この ページで まなぶ こと
- Σ記号の読み書きができるようになる
- Σk、Σk² の公式とΣの線形性をつかえるようになる
Σ(k=1からn)aₖ は a₁ + a₂ + … + aₙ の速記。基本公式は Σk = n(n+1)/2、Σk² = n(n+1)(2n+1)/6。定数倍と和はバラせる(線形性)。
「…」を卒業する
1 + 2 + 3 + … + n。この「…」は読み手の想像力にたよった書き方だ。数学はもっと正確な速記を用意している。
\[\sum_{k=1}^{n} k = 1 + 2 + 3 + \cdots + n\]Σ(シグマ、ギリシャ文字のS——SumのS)は「kを1からnまで動かして、ぜんぶたせ」という命令。下が出発、上が終点、右が「たすものの式」だ。
例1 :Σ(k=1から4)k² = 1² + 2² + 3² + 4² = 30。
例2 :Σ(k=1から5)2ᵏ = 2 + 4 + 8 + 16 + 32 = 62(等比数列の和!)。
基本公式 — 2つ覚えれば戦える
\[\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2} \qquad \sum_{k=1}^{n} k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}\]1つ目はガウスの公式(前たんげん)。2つ目は新顔だが、n = 4 で検算できる:4 × 5 × 9/6 = 30 ✓(例1と一致)。なぜ成り立つかは、次のたんげん「数学的帰納法」で証明する——楽しみにしていて。
あとひとつ、定数の和:Σ(k=1からn)c = cn(cをn回たすだけ)。
Σはバラせる — 線形性
\[\sum (a_k + b_k) = \sum a_k + \sum b_k \qquad \sum c\,a_k = c \sum a_k\]たし算の順序はどう変えてもいい(N1以来の結合・交換法則)から、和は分割でき、共通の倍率はくくり出せる。
例3 :Σ(k=1からn)(2k + 3) を閉じた式にしよう。
\[\sum(2k + 3) = 2\sum k + \sum 3 = 2 \cdot \frac{n(n+1)}{2} + 3n = n^2 + 4n\]検算:n = 2 なら 5 + 7 = 12。式でも 4 + 8 = 12 ✓
例4 :Σ(k=1から10)(k² − k) = 385 − 55 = 330。
公式2つと線形性——この3点セットで、多項式の和はぜんぶ機械的に計算できる。
よくあるまちがい
その1:Σk² と (Σk)² の混同。 n = 3 で比べると、Σk² = 14、(Σk)² = 36。2乗してからたすのと、たしてから2乗するのは別の操作だ。
その2:定数の和を c にする。 Σ(k=1からn)3 = 3 ではなく 3n。「3をn回たす」——Σの命令を思い出そう。
れんしゅう
Σ(k=1から4)k² = ?
Σ(k=1から10)k = ?
Σ(k=1から5)3 = ?
Σ(k=1から5)k² = ?
Σ(k=1から10)2k = ?
Σ(k=1から10)(k² − k) = ?
Σ(k=1からn)(2k + 3) = n² + □n。□は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!