ステップ A3-2-2

漸化式と階差数列

この ページで まなぶ こと

  • 漸化式から数列の項を順に求められるようになる
  • 基本的な漸化式(等差型・等比型・階差型)から一般項を出せるようになる

「次の項の作り方」で数列を定めるのが漸化式。aₙ₊₁ = aₙ + d は等差、aₙ₊₁ = raₙ は等比。差の列(階差数列)がわかれば、たし上げて一般項が出る。

「次の作り方」で列を決める

数列の決め方には2通りある。一般項(n番目を直接書く式)と、もうひとつ——

\[a_1 = 3, \qquad a_{n+1} = a_n + 4\]

「最初は3。次の項は前の項に4をたしたもの」。この「となりの関係式」を漸化式(ぜんかしき)という。ドミノのように、a₁ から a₂、a₂ から a₃、…と、すべての項が順に決まっていく。

例1 :a₁ = 3、aₙ₊₁ = aₙ + 4 の a₄ は? 3 → 7 → 11 → 15。これは初項3・公差4の等差数列そのもの——漸化式 aₙ₊₁ = aₙ + d は等差数列の別名だ。

例2 :a₁ = 3、aₙ₊₁ = 2aₙ は初項3・公比2の等比数列。一般項は 3 × 2ⁿ⁻¹。

例3 :a₁ = 1、aₙ₊₁ = 2aₙ + 1 の最初の数項は 1、3、7、15、31、…。各項に1をたすと 2、4、8、16、32——おや、等比数列だ。つまり aₙ + 1 = 2ⁿ、一般項は aₙ = 2ⁿ − 1。「うまく変形すると知っている形になる」——漸化式攻略の合言葉だよ。

検算:漸化式に代入。a₄ = 2 × 7 + 1 = 15 = 2⁴ − 1 ✓

階差数列 — 差の列から復元する

数列 1、2、4、7、11、16、… の規則は? 差をとってみると 1、2、3、4、5——差の列階差数列)が等差数列になっている。

もとの数列は「初項に、差を積み上げたもの」だから、n ≧ 2 で——

\[a_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k \qquad (b_k は階差数列)\]

例4 :上の数列の一般項を求めよう。bₖ = k だから——

\[a_n = 1 + \sum_{k=1}^{n-1} k = 1 + \frac{(n-1)n}{2}\]

検算:n = 4 で 1 + 6 = 7 ✓(Σの上端が n − 1 なのに注意——a₄ までにたす差は3個だ。)

前ステップのΣが、さっそく道具として働いた。差をとる → Σで積み上げて戻す——この往復は、微分と積分の関係の「数列版の予告編」になっている。

よくあるまちがい

その1:漸化式と一般項の混同。 aₙ₊₁ = aₙ + 4 は「作り方」であって、a₁₀₀ を直接は教えてくれない。100項ぶん回すか、一般項 aₙ = 4n − 1 に直すか——直すほうが圧倒的に速い。

その2:階差の公式の上端。 Σの上端を n にすると1個多くたしてしまう。n = 2 で確かめる(a₂ = a₁ + b₁、差は1個)くせをつけよう。

れんしゅう

Q1 きほん

a₁ = 3、aₙ₊₁ = aₙ + 4 のとき a₄ = ?

Q2 きほん

a₁ = 3、aₙ₊₁ = 2aₙ のとき a₄ = ?

Q3 きほん

aₙ₊₁ = aₙ + 5 が表す数列は?

Q4 ふつう

a₁ = 1、aₙ₊₁ = 2aₙ + 1 のとき a₅ = ?

Q5 ふつう

数列 1、2、4、7、11、… の第7項は?

Q6 チャレンジ

a₁ = 2、aₙ₊₁ = 3aₙ − 2 のとき a₃ = ?

Q7 チャレンジ

数列 1、2、4、7、11、… の一般項は aₙ = 1 + (n − 1)n/□。□は?

もっと れんしゅう

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