ステップ G4-2-1
正弦定理
この ページで まなぶ こと
- 正弦定理 a/sin A = b/sin B = c/sin C = 2R をつかえるようになる
- 1辺と2角から残りの辺を求められるようになる
三角形ABCで、a/sin A = b/sin B = c/sin C = 2R(Rは外接円の半径)。「辺と、その向かいの角のsin」の比はどのペアでも同じ。
記号の約束
三角形ABCでは、角Aの向かい側の辺BCの長さを小文字の a で表す。同じく b = CA、c = AB。「大文字の角と小文字の辺が向かい合う」——この約束はこの先ずっと使うよ。
大きい角の向かいには、長い辺
三角形では、大きい角の向かいの辺ほど長い(G3の三角形の性質)。この「なんとなくの比例感」を、正確な等式にしたのが正弦定理だ。
\[\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R\]Rは三角形ABCの外接円(3頂点を通る円——G3で外心を学んだね)の半径。辺とその向かいの角の sin の比は、どのペアで計算しても同じで、しかも外接円の直径に等しい。
なぜ成り立つ? — 円周角の定理の再登場
まず角Aが鋭角の場合を証明しよう。外接円の中心をOとし、Bを通る直径BA′を引く(A′も円上の点)。
手順1:弧BCに対する円周角だから、角A′ = 角A(円周角の定理——同じ弧の円周角は等しい!)。
手順2:BA′は直径だから、角A′CB = 90°(直径の上に立つ円周角は直角)。
手順3:直角三角形A′BCで sin A′ = BC/BA′ = a/2R。
手順4:sin A′ = sin A だから、sin A = a/2R。変形して a/sin A = 2R。∎
Aが鈍角のときも、円に内接する四角形の性質から角A′ = 180° − A となり、sin(180° − A) = sin A(前ステップの公式!)で同じ結論になる。鈍角への拡張がここで効いてくるんだ。
つかってみる
例1 :三角形ABCで a = 4、A = 30°、B = 90°。b は?
\[\frac{4}{\sin 30°} = \frac{b}{\sin 90°} \quad\Longrightarrow\quad \frac{4}{1/2} = \frac{b}{1} \quad\Longrightarrow\quad b = 8\]検算:Bが直角なら b は斜辺(いちばん長い辺)のはず。8 > 4 ✓
例2 :a = 5、A = 30° の三角形の外接円の半径Rは?
2R = a/sin A = 5 ÷ 1/2 = 10。よって R = 5。
例3 :a = √2、A = 45°、C = 60° のとき c は?
c = sin C × (a/sin A) = sin 60° × (√2 ÷ (1/√2)) = (√3/2) × 2 = √3。
よくあるまちがい
その1:辺と角のペアを取りちがえる。 a とペアになるのは向かいの角の sin A。となりの角と組ませたら等式は崩れる。
その2:a/sin A = R としてしまう。 正しくは 2R(直径)。例2のように「半径を答えよ」と言われたら、最後に2でわるのを忘れずに。
れんしゅう
正弦定理で a とペアを組むのは?
a = 3、A = 30° のとき、外接円の直径 2R は?
a = 4、A = 30°、B = 90° のとき b は?
a = 6、A = 30° のとき、外接円の半径 R は?
A = 45°、外接円の半径 R = √2 のとき a は?
a = 2、A = 30°、C = 90° のとき c は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!