ステップ A5-1-2
連続と中間値の定理
この ページで まなぶ こと
- 連続の定義(極限=関数の値)がわかる
- 中間値の定理で方程式の解の存在を示せるようになる
x = a で連続 ⇔ lim (x→a) f(x) = f(a)——「行き先」と「その場の値」が一致。連続な関数は区間の途中の値をすべてとる(中間値の定理)。f(a) と f(b) が異符号なら、間に解がある。
「つながっている」を式にする
グラフが切れずにつながっている——この素朴な感覚を、極限の言葉で書ける。
\[x = a \text{ で連続} \iff \lim_{x \to a} f(x) = f(a)\]「近づいた行き先」と「その場の値」が一致する——それが連続だ。多項式・sin・cos・指数関数は、どこでも連続。一方——
例1 :f(x) = (x² − 1)/(x − 1) は x = 1 で定義されない(穴あき——A4)。
例2 :「x未満で最大の整数」(ガウス記号)のグラフは、各整数で段差ジャンプする。x = 1 に左から近づくと0、右からだと1——行き先が割れて、不連続。
連続は「あたりまえ」ではなく、関数の持つ性質のひとつなんだ。
中間値の定理 — 途中をとばせない
連続な関数の最大の御利益がこれだ。
f が閉区間 [a, b] で連続で、f(a) と f(b) の間に値 k があるなら、f(c) = k となる c が a と b の間に必ず存在する。
つながった線で山のふもとから頂上へ行くなら、途中のすべての高さを必ず通る——ワープはできない。とくに便利なのがこの形:
f(a) < 0 かつ f(b) > 0 なら、間のどこかに f(c) = 0 の点(方程式の解)がある。
例3 :x³ + x − 1 = 0 は 0 と 1 の間に解を持つか?
f(0) = −1 < 0、f(1) = 1 > 0。f は多項式で連続——間に必ず解がある ∎
解を求めていないのに、在ることが証明できた。「存在だけを保証する」——これは数学の新しい型の主張だ(S2の証明のレパートリーがまた増えた)。しかも区間を半分に割って符号を調べ続ければ、解をいくらでも精密に追いつめられる——コンピュータが方程式を解く「二分法」は、この定理を無限にくり返しているだけなんだよ。
例4 :f(0.5) = 0.125 + 0.5 − 1 = −0.375 < 0。だから解は 0.5 と 1 の間。もう半分に絞れた。
よくあるまちがい
その1:不連続な関数に中間値の定理を使う。 段差でジャンプする関数は途中をとばせる。定理の前提「連続」は飾りではない——毎回確認すること。
その2:「解がある」を「解が1個」と読む。 定理が保証するのは少なくとも1つ。3回横切るかもしれない。個数まで知りたければ増減(微分——次のたんげん)の出番だ。
れんしゅう
x = a で連続とは?
f(x) = x³ + x − 1 のとき f(0) = ?(−1 のように書いてね)
f(1) = ?
f(0) < 0、f(1) > 0、fは連続。言えることは?
中間値の定理に必要な前提は?
x³ + x − 1 = 0 の解は 0.5 と 1 のどちら側にある? f(0.5) = −0.375 だから、解は 0.5 と □ の間。□は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!