ステップ A4-2-3
増減表と極大・極小
この ページで まなぶ こと
- 導関数の符号から関数の増減を読めるようになる
- 増減表をつくって極大値・極小値を求められるようになる
f′(x) > 0 の区間で増加、f′(x) < 0 で減少。f′(x) = 0 となる点の前後で符号が変われば、そこが極大(山の頂上)・極小(谷底)。増減表がグラフの設計図になる。
傾きの符号は、坂の向き
導関数 f′(x) は各点の傾き。ならば——
- f′(x) > 0 の区間 → グラフは上り坂(増加)
- f′(x) < 0 の区間 → グラフは下り坂(減少)
- f′(x) = 0 の点 → 平らな瞬間
上りから下りに切りかわる点が山の頂上(極大)、下りから上りに切りかわる点が谷底(極小)。関数の形が、微分でぜんぶ読める。
増減表 — グラフの設計図
例1 :y = x³ − 3x のグラフの形を調べよう。
手順1:微分する。y′ = 3x² − 3 = 3(x + 1)(x − 1)。
手順2:y′ = 0 となる x を求める。x = −1、1。
手順3:増減表をつくる。y′ の符号は二次不等式(A2)の要領で:外側で正、内側で負。
| x | … | −1 | … | 1 | … |
|---|---|---|---|---|---|
| y′ | + | 0 | − | 0 | + |
| y | ↗ | 2 | ↘ | −2 | ↗ |
手順4:読み取る。x = −1 で極大値 2、x = 1 で極小値 −2。上って、下って、また上る——N字型の曲線だ。
検算:極値の y は元の式に代入して求める。y(−1) = −1 + 3 = 2 ✓、y(1) = 1 − 3 = −2 ✓
3次関数のグラフを、私たちは一度も点を打たずに描いた。微分はグラフの設計図をくれる。
極値は「最大・最小」とは限らない
極大は「まわりの中でいちばん高い」だけで、全体の最大とは限らない(山頂より高い山が遠くにあるかもしれない)。y = x³ − 3x も、x を大きくすればいくらでも大きくなる。
でも区間が決まっていれば話は別——候補は「極値」と「区間の端」だけ。
例2 :y = x³ − 3x(0 ≦ x ≦ 2)の最大・最小は?
候補:極小 y(1) = −2、端 y(0) = 0、y(2) = 2。(極大 x = −1 は区間外!)
最大値 2(x = 2)、最小値 −2(x = 1)。二次関数(A2)では平方完成が頼りだったこの種の問題が、微分でどんな多項式にも通じるようになった。
よくあるまちがい
その1:f′(a) = 0 なら必ず極値、と思う。 y = x³ は x = 0 で y′ = 0 だが、前後どちらも上り坂——極値ではない(一瞬平らになるだけ)。符号が変わるかまで確かめること。増減表はそのためにある。
その2:極値の値を y′ に代入して出す。 極大値は元の関数 y の値。y′(−1) = 0 であって 2 ではない。「場所は y′ = 0 で探し、高さは y で測る」。
れんしゅう
f′(x) > 0 の区間でグラフは?
y = x³ − 3x の y′ = 3x² − □。□は?
y = x³ − 3x の極大値は?
y = x³ − 3x の極小値は?(−2 のように書いてね)
y = x² − 4x の極小値は?(−4 のように書いてね)
y = x³ − 3x(0 ≦ x ≦ 2)の最大値は?
y = x³ の x = 0 は?(y′ = 3x² = 0 だが……)
y = x³ − 12x の極小値は?(−16 のように書いてね)
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!