ステップ A4-2-2

導関数と計算規則

この ページで まなぶ こと

  • 導関数の意味がわかり、(xⁿ)′ = nxⁿ⁻¹ をつかえるようになる
  • 多項式を項ごとに微分できるようになる

各点の微分係数を関数としてまとめたものが導関数 f′(x)。(xⁿ)′ = nxⁿ⁻¹、定数の微分は0、和と定数倍はバラせる。多項式の微分は機械的にできる。

傾きを「関数」にする

前ステップで f(x) = x² の微分係数を1点ずつ計算した:f′(3) = 6、f′(5) = 10、f′(−1) = −2。……気づいただろうか。ぜんぶ「xの2倍」だ。

一般の x で定義の計算をすると——

\[f'(x) = \lim_{h \to 0} \frac{(x + h)^2 - x^2}{h} = \lim_{h \to 0} (2x + h) = 2x\]

この「各点の傾きを教えてくれる関数」f′(x) を導関数といい、求めることを微分するという。1点ずつの極限計算は、もういらない——傾きの公式が手に入った。

(xⁿ)′ = nxⁿ⁻¹ — 指数が前に降りる

x³ ではどうか。(x + h)³ = x³ + 3x²h + 3xh² + h³(展開——二項定理!)だから——

\[\frac{(x + h)^3 - x^3}{h} = 3x^2 + 3xh + h^2 \longrightarrow 3x^2\]

x² → 2x、x³ → 3x²、x⁴ → 4x³……規則が見える:

\[(x^n)' = nx^{n-1}\]

指数が係数として前に降り、指数はひとつ減る。(一般のnでの証明は二項展開の第2項が 効くから——(x + h)ⁿ = xⁿ + nxⁿ⁻¹h +(h²以上の項)。h でわって h → 0 とすれば、生き残るのは nxⁿ⁻¹ だけだ。)

あと2つの規則で多項式は全部微分できる:

  • 定数の微分は0(水平な直線の傾きは0)
  • 和と定数倍はバラせる:(f + g)′ = f′ + g′、(cf)′ = cf′(極限の性質から)

例1 :y = x³ − 4x² + 5x − 7 を微分しよう。項ごとに——

\[y' = 3x^2 - 8x + 5\]

(−7 は定数なので消える。)

例2 :y = 2x⁴ の導関数は y′ = 8x³。

例3(接線の方程式) :y = x² 上の点 (2, 4) での接線は?

傾きは y′ = 2x に x = 2 を入れて 4。点 (2, 4) を通り傾き4の直線(G5の公式!):y − 4 = 4(x − 2)、つまり y = 4x − 4

検算:接線は接点を通るはず。x = 2 で y = 4 ✓

よくあるまちがい

その1:指数を減らし忘れる。 (x³)′ = 3x³ は誤り。「前に降りて、ひとつ減る」——3x²。

その2:定数項を残す。 (x² + 5)′ = 2x + 5 は誤り。定数5はグラフを上に持ち上げるだけで傾きには影響しない——微分すると消える(=0)。

れんしゅう

Q1 きほん

(x²)′ = □x。□は?

Q2 きほん

(x³)′ = □x²。□は?

Q3 きほん

定数 7 を微分すると?

Q4 ふつう

y = 2x⁴ の導関数は y′ = □x³。□は?

Q5 ふつう

y = x³ − 4x² + 5x − 7 の y′ の x² の係数は?

Q6 ふつう

y = x² − 6x + 1 の y′ = 2x − □。□は?

Q7 チャレンジ

y = x² 上の点 (3, 9) での接線の傾きは?

Q8 チャレンジ

その接線 y = 6x + b の b は?(−9 のように書いてね)

もっと れんしゅう

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