ステップ A2-3-3

対数関数と常用対数

この ページで まなぶ こと

  • 対数関数 y = logₐx のグラフの形を読めるようになる
  • 常用対数で桁数を求められるようになる

y = logₐx は y = aˣ の逆向きの関数で、グラフは直線 y = x について対称。底10の常用対数 log₁₀ は「およそ何桁か」を教えてくれる。2⁵⁰の桁数も計算で出せる。

指数関数を「逆から読む」

y = 2ˣ は「xを決めるとyが決まる」。これを逆から読んで「yを決めるとxが決まる」としたのが対数関数だ。

\[y = \log_a x \quad (a > 0,\ a \neq 1)\]

y = 2ˣ と y = log₂x のグラフは、直線 y = x について線対称——xとyの役割を入れかえたのだから、鏡うつしになる。グラフから読めること:

  • 必ず点 (1, 0) を通る(log₂1 = 0)
  • x > 0 の範囲にしかない(真数条件がグラフの形に現れている!)
  • a > 1 なら増加。ただし増え方はどこまでもゆるやかになる——指数関数の爆発と正反対

例1 :log₂x = 5 を解こう。定義から x = 2⁵ = 32

例2 :log₂x < 3 を解こう。底2 > 1 で対数は増加だから、不等号の向きはそのまま x < 8。ただし真数条件 x > 0 を忘れずに——答えは 0 < x < 8

常用対数 — 「何桁?」を計算する

底10の対数 log₁₀常用対数という。10³ = 1000、10⁴ = 10000 だから——

Nの整数部分が k桁 ⇔ 10ᵏ⁻¹ ≦ N < 10ᵏ ⇔ k − 1 ≦ log₁₀N < k

つまり log₁₀N の整数部分+1が桁数だ。

例3 :2⁵⁰ は何桁の数?(log₁₀2 ≒ 0.301 とする)

\[\log_{10} 2^{50} = 50 \times \log_{10} 2 = 50 \times 0.301 = 15.05\]

15 ≦ log₁₀2⁵⁰ < 16 だから、2⁵⁰ は 16桁。実際 2⁵⁰ = 1125899906842624——たしかに16桁だ ✓ 巨大な数を書き出さずに、大きさだけ知る——これが対数の視力なんだ。

例4 :毎年2倍に増えるものが1000倍を超えるのは何年後?

2ˣ > 1000 の両辺の常用対数をとると 0.301x > 3、x > 9.96…。よって 10年後。地震のマグニチュード、音のデシベル、酸性度pH——世界の「桁で効く量」は、みんなこの常用対数で目盛られている。

よくあるまちがい

その1:真数条件を忘れる。 例2で「x < 8」とだけ答えるミス。対数の不等式では、まず x > 0(真数条件)を書いてから解く習慣を。

その2:桁数 = log の整数部分、としてしまう。 log₁₀N = 15.05 なら桁数は15でなく16。10¹ = 10 が2桁であることで確かめよう(log = 1、桁数 2)。

れんしゅう

Q1 きほん

y = log₂x のグラフが必ず通る点は (□, 0)。□は?

Q2 きほん

log₂x = 4 のとき x = ?

Q3 きほん

y = log₂x のグラフが存在する範囲は?

Q4 ふつう

log₃x < 2 の解は 0 < x < □。□は?

Q5 ふつう

log₁₀2 ≒ 0.301 のとき、2¹⁰ は何桁?

Q6 チャレンジ

2¹⁰⁰ は何桁?(log₁₀2 ≒ 0.301)

Q7 チャレンジ

毎年2倍に増えるものが100倍を超えるのは何年後?(0.301x > 2 を解いて切り上げ)

年後

もっと れんしゅう

ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。