ステップ A2-1-3
二次不等式 — グラフで解く
この ページで まなぶ こと
- 放物線とx軸の位置関係から二次不等式を解けるようになる
- 判別式と共有点の個数の関係をつかえるようになる
x² 型(下に凸)で (x − α)(x − β) < 0 なら α < x < β(内側)、> 0 なら x < α または β < x(外側)。放物線がx軸のどちら側にあるかを図で読む。
「yが負になるx」はどこ?
x² − 5x + 6 < 0 を解く——これは「y = x² − 5x + 6 のグラフがx軸より下にあるのは、xがどこのときか」という質問だ。不等式が、グラフの絵の問題に変わる。
手順1:因数分解して x軸との交点を見つける。x² − 5x + 6 = (x − 2)(x − 3) だから、交点は x = 2 と 3(N10の二次方程式!)。
手順2:下に凸の放物線を描く。x軸を x = 2 と 3 で横切り、その間だけ谷に沈む。
手順3:グラフがx軸より下 = 2 と 3 の間。答え:2 < x < 3。
逆に x² − 5x + 6 > 0 なら、グラフがx軸より上の部分——x < 2 または 3 < x(外側)。
下に凸なら、< 0 は「内側」、> 0 は「外側」。 丸暗記でなく、放物線の絵からいつでも読み取れるように。
例1 :x² − x − 12 > 0 を解こう。
(x + 3)(x − 4) = 0 より交点は x = −3、4。下に凸・> 0 は外側だから x < −3 または 4 < x。
検算:域内の点 x = 5 を代入。25 − 5 − 12 = 8 > 0 ✓ 域外の点 x = 0 では −12 < 0 ✓
交点がないときは? — 判別式の再登場
x軸との交点は方程式 ax² + bx + c = 0 の実数解。ということは、N11で学んだ判別式 D = b² − 4ac がグラフの言葉に翻訳できる。
- D > 0 → x軸と2点で交わる
- D = 0 → x軸に接する(1点)
- D < 0 → x軸と共有点なし(宙に浮いている)
例2 :x² + 2x + 5 > 0 を解こう。
D = 4 − 20 = −16 < 0。交点なし。下に凸で宙に浮いている——つまりグラフはつねにx軸より上。答え:すべての実数。
(もし x² + 2x + 5 < 0 なら、答えは「解なし」。グラフが下に来ることは一度もないから。)
実は平方完成でも確かめられる:x² + 2x + 5 = (x + 1)² + 4 ≧ 4 > 0。N11の「平方の非負性」とぴったりつながった。
例3 :(x − 3)² ≦ 0 を解こう。
平方は0以上だから、≦ 0 になれるのはちょうど0のときだけ。答え:x = 3(1点だけ!)。接するケースでは、こういう不思議な答えもありうる。
よくあるまちがい
その1:「> 0 の答えを α > x > β」と書く。 外側の範囲はひとつづきではない。「x < −3 または 4 < x」と、2つの部分に分けて書く。
その2:不等号の向きだけで内側・外側を暗記する。 上に凸(a < 0)だと逆転する。まず両辺を−1倍して下に凸に直す(不等号の向きが変わる——N9の鉄則!)のが安全ルート。
れんしゅう
x² − 5x + 6 < 0 の解は 2 < x < □。□は?
x² − 5x + 6 > 0 の解は?
x² − 9 < 0 の解は −3 < x < □。□は?
x² − 2x − 8 < 0 の解は −2 < x < □。□は?
x² + 4x + 7 > 0 の解は?(D = 16 − 28 < 0)
(x − 5)² ≦ 0 をみたす x は?
x² − 6x + k = 0 がx軸に接する(D = 0)ときの k は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!