ステップ A2-4-3

三角方程式 — 単位円で解く

この ページで まなぶ こと

  • sin θ = k、cos θ = k 型の方程式を単位円で解けるようになる
  • 解が複数あることを図で説明できるようになる

sin θ = 1/2 を解くには、単位円で「高さが1/2の点」を探す——0 ≦ θ < 2π ならふつう2個ある。sinは高さ(横線と交わる)、cosは横位置(縦線と交わる)。

「sin θ = 1/2」は場所さがし

方程式 sin θ = 1/2 を解くとは、単位円上で高さ(y座標)が 1/2 の点を探すこと。円に横線 y = 1/2 を引くと——2か所で交わる。

ひとつは第1象限の θ = π/6(sin(π/6) = 1/2、G4の有名角)。もうひとつは第2象限、y軸について対称の位置——θ = π − π/6 = 5π/6

\[0 \le \theta < 2\pi \text{ のとき} \quad \theta = \frac{\pi}{6},\ \frac{5\pi}{6}\]

二次方程式が2解を持つように、三角方程式も複数の解を持つのがふつう。しかも範囲を外せば、2πごとに無限に解がある(周期性!)。だから問題には必ず「0 ≦ θ < 2π で」のような範囲がつく。

検算:sin(5π/6) = sin(π − π/6) = sin(π/6) = 1/2 ✓(G4の 180° − θ の公式がラジアンでも現役だ。)

cos は縦線をひく

例1 :0 ≦ θ < 2π で cos θ = 1/2 を解こう。

cosは横位置(x座標)だから、今度は縦線 x = 1/2 を引く。交点は第1象限の θ = π/3 と、x軸について対称な第4象限の θ = 2π − π/3 = 5π/3

\[\theta = \frac{\pi}{3},\ \frac{5\pi}{3}\]

sinの2解は「πから引く」ペア、cosの2解は「2πから引く」ペア——対称の向きがちがう。丸暗記せず、円と直線の絵を毎回描こう。

例2 :0 ≦ θ < 2π で sin θ = −√3/2 を解こう。

横線 y = −√3/2 は円の下半分で交わる。基準の角は sin が √3/2 になる π/3。下半分でそれに対応するのは θ = π + π/3 = 4π/3 と θ = 2π − π/3 = 5π/3

例3 :0 ≦ θ < 2π で cos θ = −1 を解こう。

縦線 x = −1 は円と1点 P(−1, 0) だけで接する。解は θ = π のただひとつ。端の値(±1)では解の個数が減る——二次方程式の重解に似た現象だ。

不等式も同じ絵で

例4 :0 ≦ θ < 2π で sin θ > 1/2 の範囲は?

横線 y = 1/2 よりにある円弧はどこか。π/6 から 5π/6 までの上側の弧。答え:π/6 < θ < 5π/6。方程式の解が、不等式では範囲の境界になる。

よくあるまちがい

その1:解をひとつ見つけて満足する。 sin θ = 1/2 に θ = π/6 だけ答えるミス。単位円と直線は(接する場合を除き)2点で交わる——絵を描けば見落とさない。

その2:sinとcosで対称の向きを混同。 sinの相方は「π −」、cosの相方は「2π −」。これも絵が守ってくれる。

れんしゅう

Q1 きほん

0 ≦ θ < 2π で sin θ = 1/2 の解のうち小さいほうは π/□。□は?

Q2 きほん

そのもうひとつの解は 5π/□。□は?

Q3 ふつう

0 ≦ θ < 2π で cos θ = 1/2 の解のうち小さいほうは π/□。□は?

Q4 ふつう

0 ≦ θ < 2π で cos θ = −1 の解はいくつある?

Q5 ふつう

0 ≦ θ < 2π で sin θ = 0 の解はいくつある?

Q6 チャレンジ

0 ≦ θ < 2π で sin θ = 1 の解は π/□。□は?

Q7 チャレンジ

0 ≦ θ < 2π で sin θ > 1/2 の範囲は?

もっと れんしゅう

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