ステップ S1-1-3

「ならば」と 反例

この ページで まなぶ こと

  • 「PならばQ」の形の命題の意味がわかる
  • 反例を1つ挙げれば「ならば」を偽と示せることがわかる

「PならばQ」は「Pが成り立つ場合はいつでもQも成り立つ」という主張。Pが成り立つのにQが成り立たない例(反例)が1つでもあれば偽。

数学でいちばん大事な接続詞

\[P \implies Q \qquad (PならばQ)\]

Pが成り立つ場合は、いつでもQも成り立つ」という主張だ。Pを仮定、Qを結論というよ。

例1 :「xが4の倍数ならば、xは偶数である」

4の倍数を並べると 4, 8, 12, 16, …。どれも偶数だ。4の倍数でありながら奇数であるものは存在しない。だからこの命題は

例2 :「xが偶数ならば、xは4の倍数である」

例1の向きを逆にしただけだけど——6は偶数なのに4の倍数ではない。主張が破れる例が見つかったから、この命題は

反例 — たった1つで撃破

例2の「6」のように、仮定は成り立つのに結論が成り立たない例反例(はんれい)というよ。

「ならば」の命題について、はっきりさせておこう。

  • 偽だと示すには……反例を1つ挙げれば十分
  • 真だと示すには……あてはまる場合すべてで成り立つことを言わなければならない(例をいくつか確かめただけでは不十分!)

この非対称性が、数学に「証明」が必要な理由だ。1つ2つの例で成り立ったからといって、いつでも成り立つとは限らない。

例3 :「xが素数ならば、xは奇数である」——3も5も7も奇数。でも2は素数なのに偶数。反例があるので。あぶないあぶない。

Pが成り立たない場合は?

「雨ならば傘をさす」と約束した人が、晴れの日に傘をさしていてもさしていなくても、約束は破られていないよね。同じように「PならばQ」は、Pが成り立たない場合については何も主張していない。約束が破られるのは「Pなのに、Qでない」ときだけ——これが反例の正体だよ。

れんしゅう

Q1 きほん

「xが6の倍数ならば、xは3の倍数である」は真かな?偽かな?

Q2 きほん

「xが3の倍数ならば、xは6の倍数である」の反例はどれかな?

Q3 ふつう

「xが正方形ならば、xは長方形である」は真かな?偽かな?

Q4 ふつう

「x > 3 ならば x > 5」の反例はどれかな?

Q5 ふつう

「ならば」の命題を偽だと示すには何が必要かな?

Q6 チャレンジ

「2けたの数xが11の倍数ならば、xの十の位と一の位は等しい」は真かな?偽かな?

もっと れんしゅう

ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。