ステップ L1-2-2
解の3つの型 — 一意・不定・不能
この ページで まなぶ こと
- 解がちょうど1組・無数・なしの3型を掃き出しの結果から見分けられるようになる
- 解が無数にあるときのパラメータ表示ができるようになる
2元連立方程式では、矛盾する行がなく自由変数があれば解は無数(不定)。(0 0 | c)(c ≠ 0)の行があれば矛盾して解なし(不能)。自由変数も矛盾もなければ一意。図では2直線の交わり方(重なる・平行・1点で交わる)に対応。
連立方程式の答えは3種類
\[\begin{cases} x + y = 3 \\ 2x + 2y = 6 \end{cases} \qquad \begin{cases} x + y = 3 \\ 2x + 2y = 7 \end{cases}\]左の組:第2式は第1式の2倍——同じ情報だ。実質1本しかなく、x + y = 3 をみたすペアは無数にある(不定)。
右の組:第1式を2倍すると 2x + 2y = 6。それが7に等しいことはありえない——矛盾。解は存在しない(不能)。
グラフで見れば一目瞭然(A1の一次関数):2直線が交わる(1点=一意)、重なる(無数)、平行(なし)。方程式の3つの型は、直線の3つの位置関係だったのだ。
掃き出しは、型も教えてくれる
例1(不定) :左の組を掃き出すと——
\[\left(\begin{array}{cc|c} 1 & 1 & 3 \\ 2 & 2 & 6 \end{array}\right) \to \left(\begin{array}{cc|c} 1 & 1 & 3 \\ 0 & 0 & 0 \end{array}\right)\]| 第2行が **(0 0 | 0)——「0 = 0」という、正しいが空っぽの式。情報が1本消えた合図だ。残る式 x + y = 3 から、y = t(好きな数**)とおいて—— |
解はtの分だけ無数にある(パラメータ表示)。t = 0 なら (3, 0)、t = 1 なら (2, 1)、……ぜんぶ解 ✓
| 例2(不能) :右の組では最後の行が **(0 0 | 1)——「0 = 1」。ありえない式が出たら、その瞬間に解なし**と宣告できる。 |
まとめ:
| 掃き出しの結果 | 型 |
|---|---|
| 左が単位行列まで掃ける | 一意(ちょうど1組) |
| (0 0 | 0) の行が出る | 不定(無数、パラメータつき) |
| (0 0 | c)、c ≠ 0 の行が出る | 不能(解なし) |
「意味のある行が何本残るか」——この本数をランクという。ランクの理論はL2で本格化するが、心はここにある:方程式の本数ではなく、独立な情報の本数がすべてを決める。
よくあるまちがい
その1:式が2本あれば解は1組と思い込む。 本数は見かけだ。例1のように中身が重複していれば実質1本。掃き出しが「実質」をあぶり出す。
| **その2:(0 0 | 0) と (0 0 | c) の混同。** 右辺まで0の行は矛盾のない零行で、右辺だけ残る行は矛盾だ。零行が出たときは、さらに自由変数があるかを確認する。このページの2元連立方程式では、一方が零行なら自由変数が残って「無数」になり、右辺だけ残れば「なし」になる。 |
れんしゅう
2元連立方程式を掃き出すと、一方が (0 0 | 0) の行になり、矛盾する行はなかった。解は?
掃き出しで (0 0 | 5) の行が出た。解は?
「x + y = 3、2x + 2y = 7」をグラフで見ると2直線は?
x + y = 3 の解を y = t とパラメータ表示すると x = 3 − □。□に入る文字は?
その解で t = 2 のときの x は?
「x + y = 1、x + y = 1、x − y = 3」(3本)の解は?
もっと れんしゅう
ボタンを おすと、あたらしい もんだいが でて くるよ。なんかいでも れんしゅう できるよ。
クリア! よく できました!