ステップ G4-1-2

三角比の相互関係

この ページで まなぶ こと

  • sin²θ + cos²θ = 1 と tan θ = sin θ/cos θ を導けるようになる
  • 三角比のひとつから残りを求められるようになる

3つの三角比はばらばらではない。tan θ = sin θ/cos θ、sin²θ + cos²θ = 1(三平方の定理の変装!)。ひとつわかれば残りも求まる。

3つの比は、つながっている

sin・cos・tan は3つの別々の量に見えるけれど、じつは強くつながっている。斜辺 r、対辺 y、隣辺 x とおくと、sin θ = y/r、cos θ = x/r。ここで——

\[\frac{\sin\theta}{\cos\theta} = \frac{y/r}{x/r} = \frac{y}{x} = \tan\theta\]

tan は sin ÷ cos。tan を別に覚える必要は、本当はないんだ。

sin²θ + cos²θ = 1 — 三平方の定理の変装

もうひとつ、最重要の関係を導こう。(sin θ)² は sin²θ と書く。

\[\sin^2\theta + \cos^2\theta = \frac{y^2}{r^2} + \frac{x^2}{r^2} = \frac{x^2 + y^2}{r^2}\]

ここで x² + y² は——三平方の定理そのもの! x² + y² = r² だから——

\[\sin^2\theta + \cos^2\theta = \frac{r^2}{r^2} = 1\]

どんな角θでも、sin²θ + cos²θ = 1。ピタゴラスの定理が「比」の言葉に翻訳された姿だ。

検算にも使える:sin 30° = 1/2、cos 30° = √3/2 で確認すると、1/4 + 3/4 = 1 ✓

ひとつから残りを求める

例1 :θは鋭角で、sin θ = 3/5。cos θ と tan θ は?

手順1:sin²θ + cos²θ = 1 より cos²θ = 1 − 9/25 = 16/25。

手順2:θが鋭角なら cos θ > 0 だから、cos θ = 4/5

手順3:tan θ = sin θ ÷ cos θ = (3/5) ÷ (4/5) = 3/4

検算:これは3・4・5の直角三角形の比そのもの ✓

例2 :θは鋭角で、cos θ = 5/13。sin θ は?

sin²θ = 1 − 25/169 = 144/169。鋭角だから sin θ = 12/13。(5・12・13もピタゴラス数だったね。)

例3 :θは鋭角で、tan θ = 2。sin θ を求めよう。

tan θ = 2 = 2/1 だから、対辺2・隣辺1の直角三角形を描けばいい。斜辺 = √(2² + 1²) = √5。よって sin θ = 2/√5 = 2√5/5。関係式に頼らず、三角形を描いて読み取るのも立派な解法だ。

よくあるまちがい

その1:sin²θ の読みまちがい。 sin²θ は(sin θ)²、つまり「sin θ を2乗」。sin(θ²)ではないよ。

その2:符号の見落とし。 cos²θ = 16/25 から cos θ = ±4/5 の2つが出る。θが鋭角という条件があってはじめて + に決まる。次のステップで鈍角を学ぶと、この±が本当に効いてくる。

れんしゅう

Q1 きほん

sin²θ + cos²θ = ?

Q2 きほん

tan θ をsinとcosで表すと?

Q3 ふつう

θは鋭角で sin θ = 3/5 のとき、cos θ は?「4/5」のように書いてね。

Q4 ふつう

θは鋭角で cos θ = 12/13 のとき、sin θ は?

Q5 ふつう

sin θ = 8/17、cos θ = 15/17 のとき、tan θ は?

Q6 チャレンジ

θは鋭角で tan θ = 3/4 のとき、sin θ は?

もっと れんしゅう

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